金融の自由度が上がり、より金融に近い業際ビジネスを開拓していく過程で、最も金融にマッチしたのが不動産だったのです。日本でも、不動産を知らない銀行マンや証券マンが使いものにならなくなる時代がもうすぐ来るでしょう。そうなってから慌てないためにも、いまからまじめに不動産に精通しておくことです。【明治の地租改正に収益還元法を学べ】不動産のフェァバリュー(適正価格)とは、いったいどんなものなのでしょうか。少なくとも商業不動産に関していえば、世界共通のフェアバリューの共通尺度は収益価格です。日本でも、不動産鑑定理論では収益還元法(インカムアプローチ)による客観的かつ合理的な収益価格が重要な意味を持つことは理解されていますが、実践になると収益価格はあくまで建前であって、本音は右肩上がりの土地神話を信じて取引事例を重視してきたのが実情です。日本人は、地価に関してだけはいまだに理論的な価格決定を嫌う傾向にあるようですが、これは日本人固有の伝統なのでしょうか。収益不動産とは、一般に次のような定義を持った不動産のことをいいます。すなわち、不動産を取得し賃貸することによって、将来それを保有している期間中は毎年賃料収入を得ることができ、また将来売りたい時に売り払うことによって売却益も得られる不動産のことです。

