不動産こそ『ゴールドカラー』ビジネス

今の僕はホワイトカラー

日本版不動産ゴールドカラー

最近、古き良き時代の「日本版不動産ゴールドカラー」の第一人者、江戸英雄さんが九四歳で他界されました。江戸さんは日本の不動産業者の鏡であり、憧れの的であり、目標そのものだったのでしょう。戦後の不動産業界の発展に尽力され、神様のように崇められていた江戸さんの死は、これからの時代の不動産のゴールドカラー像を描くうえで象徴的な出来事でした。江戸さんの偉業は数え切れないほどあります。古くは東京湾の水面埋立事業から日本初の超高層ビルの建設、そして最近では東京ディズニーランドの開園等々、実に多彩です。戦前戦後の動乱期に活躍されたその功績は、まさにゴールドカラーの名にふさわしいかもしれません。そんな江戸さんが三井不動産の会長職を辞任されたあたりから、三井不動産のみならず日本の不動産業界全体がおかしくなり始めたのは偶然でしょうか。江戸さんが手掛けてきた国家事業の類はほとんどデベロッパーの手を借りずとも成り立ち、ニュータウンやリゾート開発も、素人同然のにわかデベロッパーの乱立、乱開発が当たり前の時代になってしまいました。「不動産は国民生活に無くてはならないもの」というコンセプトも、いつの間にか地上げ屋が「社会の必要悪」を自認して一人歩きし出すうちに霞んでしまいました。